羽田、成田空港の月別航空貨物の推移を確認2025
羽田空港の7月の国際貨物取扱量が過去最高を記録!
2025年7月、羽田空港の国際航空貨物取扱量は 66,417トンとなり、月別としては過去最高を記録したと発表されました。日本の航空貨物については依然として成田空港の取扱量が圧倒的に多いものの、近年は羽田空港も堅調に数字を伸ばしており、その動向に注目が集まっています。
そこで今回は、成田・羽田の両空港における2022年以降の月別の国際航空貨物取扱量をグラフで確認し、その推移や特徴を分析します。
羽田、成田空港の月別国際航空貨物取扱量の推移をチェック
羽田空港、成田空港の月別国際貨物取扱量は、東京税関のウェブページで毎月公開されています。
2022年からの月別データを基にグラフ化した結果が以下の通りです。
まずは羽田空港の航空貨物取扱量のデータを以下に掲示します。
次に成田空港の航空貨物取扱量のデータをグラフで示します。
羽田空港の国際航空貨物は、2022年以降、堅調に右肩上がりで取扱量が増えています。2025年2月はわずかに前年比を下回ったものの、それ以外の月は概ね前年を上回るペースで推移しており、2022年の数値と比較すると、2025年には取扱量が2倍以上に拡大していることが分かります。
この取扱量増加の背景には、まず羽田空港の地理的な優位性があります。首都圏の中心に位置しているため、都心からのアクセスが良く、航空貨物の集配効率が高い点は大きな強みです。
さらに、2023年12月には郵船ロジスティクスとJR貨物が連携し、羽田空港に到着した貨物を鉄道で全国へ輸送する新たな物流スキームが構築されました。これにより、トラック輸送と比較して輸送時間の短縮や環境負荷の軽減が期待され、羽田を利用した国内配送の利便性は一段と高まっています。
こうした要因が重なり、今後も羽田空港の国際航空貨物取扱量は堅調に増加すると見込まれます。
一方、成田空港ですが、2025年の取扱量は2024年よりもプラスとなっているものの、2022年と比べるとまだ本格的な回復には至っていない状況です。かつてのピーク水準と比べれば、依然として控えめな動きが続いています。
羽田空港と成田空港を比較すると、貨物量そのものは成田空港が依然として約3倍と大きいものの、両空港の差は徐々に縮まりつつあるようにも見受けられます。
このまま羽田空港の航空貨物取扱量が堅調に伸び続け、成田空港に迫る日が来るのでしょうか。今後も両空港の貨物取扱量の動向について、定期的にレポートしていきます。
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