成田空港、羽田空港の年間国際貨物取扱量の推移をチェック
成田と羽田の差は縮まった?両空港の国際航空貨物取扱量の推移を確認
昨年4月の記事でも取り上げた、羽田空港と成田空港の年間貨物取扱量について、今年も東京税関の公開データをもとにグラフ化しました。
昨年は、羽田空港の大幅な増加と成田空港の減少傾向という対照的な動きが見られましたが、2024年のデータでは両空港にどのような変化があったのでしょうか。
今年も引き続き、航空貨物の取扱量の動向を確認していきます。
成田・羽田空港における国際航空貨物取扱量の年別動向
上のグラフは、2017年から2024年にかけての成田空港・羽田空港における国際航空貨物取扱量(単位:万トン)の推移を示しています。
成田空港の取扱量は、2021年に259万トンとピークを迎えた後、減少傾向が続いていましたが、2024年は194.6万トンと前年からわずかに増加しました。ただし、依然としてピーク時の水準には届かず、回復の途上にあります。
一方、羽田空港の取扱量は2022年に一時減少したものの、2023年、2024年と2年連続で増加し、2024年は70.5万トンとなり、前年から大きく伸びています。コロナ禍前の2019年の水準も上回り、過去8年間で最高の取扱量となりました。
羽田空港の伸びには、首都圏の中心に位置し都心からのアクセスが良いという地理的優位性が背景にあります。また、2023年12月には郵船ロジスティクスとJR貨物が連携し、羽田空港に到着した貨物を鉄道で国内に輸送する新たな物流スキームが構築されるなど、輸送時間の短縮や環境負荷の軽減が期待されるため、今後も羽田空港の貨物取扱量増加に寄与すると見られています。
両空港の取扱量の差は依然大きいものの、羽田空港の着実な増加により、その差は徐々に縮まっています。
いずれ逆転することはあるのでしょうか。今後も国際航空貨物取扱量については定期的にレポートしていきます。
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